塩嶺王城県立公園のなか、辰野町の町木に指定された800本以上のシダレグリが群落を作って自生しています。大正9年に「小野村枝垂栗自生地」として国指定の天然記念物となり、昭和32年に「小野のシダレグリ自生地」と名称変更されて今日に至っており、その面積は2.24haに及んでいます。
シダレグリは、火山活動の影響による突然変種といわれていますが、シバグリの突然変異によって生じ、幹や枝の生長の姿に特異の性質をおびたものです。
シダレグリは「しだれ」と「頂芽の枯死」との2つの性質を持ち、こうした2つの作用が繰り返されていく過程で、側枝の生長する方向や頂芽の枯れる枝の年数、それに枝の上へ向かう性質と下へ向かう「しだれ」の性質などの兼ね合いで、様々な樹形がつくられていくもので、写真愛好家の皆さんの格好な題材となっているようです。
辰野町ホームページより
左のように撮影すると何だか妖怪の角みたいです。普通は、木の見頃と言えば新緑とか紅葉なのでしょうが、この木に限っては葉の生い茂った季節はおもしろくないようです。しかも天候は、晴れの日より曇りや雨や雪の方がこの木にはふさわしいかもしれません。
この独特の樹形は、突然変異により、しだれと頂芽が数年で枯れて側芽が成長する性質を併せ持ったためにつくられたもので、いわば盆栽の仕立てをシダレグリが自ら行っているようなものである。
この姿を天狗の仕業と考えた人々は、シダレグリの実が小さかったこともあって、この木に手を触れることはしなかった。
この地にあった案内の看板の画像はこちらにあります
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