フランス式階段流路について
日本の砂防技術は牛伏(うしぶせ)川にすべて集められているという。明治18年、旧内務省の直轄工事として始まり、流路、護岸、ダム、育林と、あらゆる手を尽くして暴れ川を治める努力を重ねてきた。水に親しむ空間づくりにも早々と着手し、魚や虫がすめるようにコンクリート構造物を改修して自然に近い流れを復元するなど、今日まで砂防の最先端を歩み続ける。
その象徴が、上流の標高約1000メートル地点にある全国唯一のフランス式階段流路。低落差の堅固な石積み堰堤(えんてい)を19段、約140メートルにわたって連結する。フランスから学んだ明治期の技師が設計し、大正7年に完成した。近代化遺産として国の登録有形文化財になっている。
牛伏川の上流域は江戸時代の乱伐と山火事で森林が荒廃し、もろい地質も加わって、草木の生えない崩壊地になった。大量の土砂流出は幾多の水害を招き、砂防事業は階段流路に次いでダム建設、三面石張りの親水性渓流整備と続いた。今も根張りの弱いニセアカシアから広葉樹へ変える渓谷の林相転換が進む。
牛伏(ごふく)寺から渓谷に下りる車道先の連岳橋の上下流に園路が延びる。冬枯れの渓谷は木の葉が遮らず、階段流路の全容が明らかだ。滑らかに水流を伝うこけむした石積み景観が美しい。
隠れ紅葉の名所!
フランス式階段流路の両脇にはカエデの並木があったり、山の上の方にはきれいな黄色に染まる広葉樹の林があったり、紅葉の時季はかなり綺麗に山が染まります。牛伏川の源流まで遊歩道も整備されているので、軽いウォーキング気分での散策も楽しめます。
北アルプス絶景の地
右下の画像はさらに下流にある牛伏ダムです。東屋の展望テラスもあったりして眺望を楽しむにはもってこいの場所。常念岳がよく見える絶景ポイントでもあります。
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